朝夕の風に、少しずつ秋の気配を感じる頃となりました。
日中にはまだ夏の名残がありながらも、夕暮れの訪れは少しずつ早くなっています。
窓を開ければ、どこか涼やかな風が入り込み、遠くから虫の声が聞こえてくることも。
そんな秋の夜長に、ゆっくりと味わいたくなるもののひとつが「燻製」です。
ひと口いただく前からふわりと広がる香り。 素材そのものの旨みに、煙の余韻が静かに重なる奥深い味わい。
今回は燻製ならではのおいしさと、 全国を食べ歩くPAF MALLスタッフが選ぶ三つの燻製をご紹介します。
そもそも「燻製」とは

燻製とは、食材を煙で燻し、独特の香りや風味をまとわせる昔ながらの調理法です。
もともとは食材を長く保存するための知恵として生まれましたが、 今では保存のためだけではなく、素材のおいしさを引き出す調理法としても親しまれています。
魚、肉、貝、チーズ。
同じように燻したとしても、素材によって香りのまとい方や、 口にしたときの余韻はさまざまです。
脂を含んだ魚なら、燻香とともにまろやかな旨みが広がり、 肉なら凝縮された味わいに香ばしさが重なります。
チーズは、もともとのコクに煙の香りが加わることで、また違った表情に。
ひとつの技法でありながら、素材によってまったく異なる魅力を見せてくれる。
そこに、燻製のおもしろさがあります。
煙と時間が生む、燻製ならではのおいしさ

燻製のおいしさをつくっているのは、煙だけではありません。
素材を選び、味を整え、乾かし、燻し、休ませる。
つくり手によって製法は異なりますが、その一つひとつの工程に、 経験と手仕事が重なっています。
燻す温度や時間、素材との相性によっても、仕上がりは変わります。
香りを強くしすぎれば、せっかくの素材の持ち味が隠れてしまう。
かといって控えすぎれば、燻製ならではの奥行きは生まれません。
素材のおいしさと煙の香り、そのどちらも生かすこと。
そこには、数字だけでは決められない、つくり手の感覚があります。
便利さや速さが求められる今だからこそ、 時間をかけ、素材と向き合ってつくられたものに心惹かれるのかもしれません。
長い時間をかけることそのものが贅沢なのではなく、 おいしいものをつくるために必要な手間を惜しまないこと。
そんな丁寧な仕事も含めて味わえるのが、燻製の魅力です。
全国を食べ歩くPAF MALLスタッフが選ぶ、三つの燻製
食べること、お酒を楽しむこと、そして各地のおいしいものに出会うことが何よりの楽しみ。
全国を巡りながら、旅先でもつい気になってしまうのは、その土地ならではの食です。
そして実は、自宅に簡易燻製器を置いているほどの燻製好きでもあります。
一時期はナッツやチーズはもちろん、意外なところではスナック菓子まで。
気になるものを見つけては燻してみたり、 ウイスキーに燻香をまとわせて楽しんだりと、ずいぶん夢中になっていました。
同じ煙でも、素材が変われば香りのまとい方も味わいも変わります。
「次は何を燻してみよう」。
そう思わせてくれる奥深さも、燻製に惹かれる理由のひとつです。
そんなPAF MALLスタッフが、 秋の夜長にゆっくり味わいたい三つの燻製を選びました。
海の恵みを、ゆっくり味わう夜に。
Kaori-熏さんの
Kaoriのスモーク13種セット
キングサーモン、紅鮭、かんぱち、真鯛、帆立、うなぎ、つぶ貝など、 海の恵みを中心に13種類の燻製を楽しめる贅沢な詰め合わせです。
素材ごとに味付けや燻製時間を変え、 それぞれの持ち味を生かしながら丁寧に仕立てられています。
日本酒や白ワインを添えて、少しずつ食べ比べたい夜に。 同じ燻製でも素材によって異なる香りや余韻を楽しめるのが魅力です。
価格:12,000円(税込)
大自然と美しい景観を思い浮かべながら。
オーベルジュ清里さんの
満点の星降る清里夜飲みセット
チーズ、鶏、鴨の燻製を少しずつ楽しめる、 名前からして秋の夜長に開けたくなるようなひと箱。
澄んだ空気と満天の星が広がる清里の景色を思い浮かべながら、 ワインとともにゆっくり味わいたくなります。
いつもより照明を少し落として。 自宅にいながら、どこか旅先の夜を過ごしているような気分を楽しめる一品です。
価格:5,000円(税込)
肉の旨みを、まっすぐ楽しむ。
スモークハウスファインさんの
金賞受賞バラエティセット
山形県高畠町の工房から届く、 本場ドイツの国際食肉コンテスト「IFFA」で金賞を受賞した6品の詰め合わせ。
3種類のウインナーをはじめ、燻製ベーコン、ロースハム、米沢牛を使用したコンビーフなど、 肉の旨みを存分に楽しめます。
ビールはもちろん、赤ワインをゆっくり楽しむ夜にも。 家族や親しい方と囲む秋の食卓にも似合うセットです。
価格:5,000円(税込)
秋の夜長は、「少しを丁寧に」
「贅沢」と聞くと、豪華な料理や、たくさんの品が並ぶ食卓を思い浮かべることがあります。
けれど、心を満たしてくれるものは、必ずしも華やかなものばかりではありません。
丁寧につくられたものを選ぶこと。
その背景にある土地や、つくり手の仕事を知ること。
そして、本当においしいと思えるものを、必要な分だけゆっくり味わうこと。
そんな小さな選択の積み重ねが、 日々の暮らしを静かに豊かにしてくれるように思います。
秋の夜は、これから少しずつ長くなっていきます。
お気に入りの器を出して、好きなお酒を一杯。
そこに、職人の手仕事から生まれた燻製を少し。
「これはどんなお酒と合うだろう」
「次はどれをいただこう」
そんなことを考えながら過ごす時間も、食を楽しむことのひとつです。
何か特別なことをしなくても、 丁寧につくられた一皿が、何気ない一日を心に残る夜へと変えてくれるかもしれません。
PAF MALLでは、日本各地のつくり手が素材と向き合い、 丁寧に仕立てた食をご紹介しています。
この秋は、味わいだけでなく、 その一品に込められた時間や手仕事にも、そっと思いを巡らせながら。
秋の夜長を、ゆっくりと愉しんでみてはいかがでしょうか。
